2018年で90回目を迎える選抜高校野球。

前回大会決勝は大阪桐蔭履正社が激突し

大阪桐蔭が履正社を8-3で退け、

2回目の優勝を飾りました。

 

そんな選抜高校野球ですが、

今大会から一部ルール変更が行われるそうです。

それが延長戦「タイブレーク」です。

この「タイブレーク」とは一体どのような

ルールなのでしょうか?

 

今回は選抜高校野球で2018年から導入

されるタイブレークに焦点をあて、

仕組みや内容、条件などを解説していきたいと思います!

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選抜高校野球2018年の日程を紹介!

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2018年大会は、第90回記念大会とされ、

出場校も通常より4校多い全36校

行われるそうです。

 

内訳は、一般選考として北海道から1校、

東北から3校、関東・東京から6校、

東海から3校、北信越から3校、

近畿から6校、中国から3校、

四国から3校、九州から4校の計32校、

そして21世紀枠として3校、

神宮大会枠から1校です。

 

尚、実際の選考会は2018年1月26日(金)に

毎日新聞大阪本社オーバルホールで

開催されます。

 

大会日程については大会運営委員会より、

下記のとおり発表されています。

 

2018年3月23日(金)から4月4日(水)までの13日間

準々決勝翌日の休養日を含む。雨天順延

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選抜高校野球2018年から導入「タイブレーク」とは?

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では2018年から導入されるタイブレーク

とはどのようなルールなのでしょうか?

 

野球におけるタイブレークは延長で同点の

場合に、規定された回から事前に走者を

置いた状態で攻撃を開始するもので、

いわゆる得点がしやすい状態を意図的に

作り出すものとされています。

 

 

では何故タイブレーク導入が必要なのか?

ということでその背景に迫ってみましょう。

 

高校野球甲子園大会では1958年の

第40回選手権大会から引き分け再試合規定

が設けられ、その内容は延長18回でも決着

がつかない場合は再試合というものでした。

 

この引き分け再試合規定が設けられた

きっかけは、同年春の四国大会で徳島商

のエースだった坂東英二が延長25回を

投げきったことでした。

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次に訪れた転機は1998年の

第80回選手権大会でした。

 

準々決勝で激突した

元メジャーリーガー松坂、横浜DeNA後藤

元横浜DeNAの小池、元中日の小山

擁する横浜高校対、

元横浜DeNAの田中、元楽天の平石

元横浜DeNAの大西、日本テレビアナウンサーの上重

を擁するPL学園でしたが、

激しい死闘を繰り広げ、松坂が延長17回

250球を1人で投げ抜き、横浜が勝利しました。

 

この試合をきっかけに2000年春の

選抜大会から引き分け再試合の要件を

18回から15回に短縮することになります。

 

15回に短縮されて以降、記憶に新しい

2006年の選手権決勝、ハンカチ王子こと

斎藤佑樹の早稲田実業対、マーくんこと

田中将大の駒大苫小牧では延長15回では

決着がつかず翌日に再試合が行われ、

その後も春夏合わせて8度の再試合が

行われています。

 

この目的はそもそも選手の健康面への

配慮としていますが、誰が見ても投手への

負担軽減措置と受け取れますよね。

 

延長15回を投げ抜いて決着がつかないので

翌日に再び最低9回まで行われるとして

投手の負担軽減になるのか疑問です。

 

投手をかえない限り、寧ろ負担は増えるの

ではないでしょうか?

 

そこで日本高校野球連盟は再試合制度を

廃止し、タイブレーク制度導入

踏み出したと言えます。

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ではメジャーリーグや国際大会などでの

タイブレーク導入状況はどうなっているのでしょうか?

 

メジャーリーグでのタイブレーク

メジャーリーグでは公式戦は延長戦の

イニングに制限は無く、原則として

引き分けはありません。

 

何十回でも決着がつくまでやるそうです。

 

そのため、引き分けがある日本のプロ野球

と違い、レギュラーシーズン終了時点で

同率のチームが複数出てくることがあります。

 

この場合、ポストシーズンに影響が出るため、

1試合の順位決定戦(ワンゲーム・プレーオフまたはタイブレーク)

が行われます。

 

日本で言うタイブレークとはちょっと

意味合いが違いますね。

 

国際試合でのタイブレーク

国際大会では基本的に無制限という方針

でしたが、オリンピックにおける野球の

復活を目指し、WBSCが時間短縮による

ショーアップを目的として2008年の

北京オリンピックから、延長11回より

無死・走者一二塁から任意の打順で攻撃を

開始するという内容のタイブレークを

導入しました。

 

WBCにおいても、2009年より延長13回

からのタイブレークを導入、

そして2017年からはこれを延長11回

よりと短縮しています。

 

 


選抜高校野球2018年、タイブレーク導入のメリット、デメリットは?

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2018年の選抜高校野球より導入される

ことが決まったタイブレークですが、

その詳細は未だ決定していません。

 

当初は11月に開催される理事会で決定する

とされていましたが、

それが2018年1月まで決定が延期されました。

 

このことからもわかるようにタイブレーク

導入には様々なメリット、デメリットが

あるようです。

 

ではそのメリット、デメリットはどのようなものなのでしょうか?

 

 

選抜高校野球にタイブレークを導入するメリット

まず考えられるメリットは、選手の疲労や

故障を減らすことがあげられます。

 

この点については早稲田実業のエース

として甲子園のマウンドに立ち、

ヤクルトスワローズで活躍した荒木大輔も

高校生の体を守ることに関してはこれで

一歩踏み出せた

と評価しています。

 

確かに選手、特に投手の肘や肩への

負担軽減ということからすれば、

何故もっと早くに導入しなかったのか?

と思ってしまいますよね。

 

あるプロ野球スカウト関係者の話によれば

注目選手が甲子園予選で敗退すると実は

ホッとするというスカウトマンもいるそうです。

 

それだけ甲子園では肘や肩を消耗して

しまう恐れがあるという事です。

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選抜高校野球にタイブレークを導入するデメリット

次にデメリットとしては、元横浜高校監督

の渡辺元智氏が如実に語っています。

チャンスを作ること、ピンチをどう

作らないかという野球のおもしろさ、

難しさを教えてきたので、タイブレーク

にはまだ違和感がある。

 

つまり、一塁走者を出してしまったら

どのようにして進塁を防ぐか

どのような配球で併殺に打ち取るか

守備位置はどうするかといった細部の

部分を徹底的に鍛えてきても、

タイブレークで終ってしまっては

今まで積み上げてきたものが損なわれる、

ということでしょうか。

 

確かにそのとおりですよね。

 

しかし、サッカーを例にあげれば、

最終的にはPKで決着をつけます。

 

サッカーに関して言えば、

様々なフォーメーションを駆使し、

相手ディフェンスをどのように崩して

シュートまで持っていくか、

という練習を繰り返し繰り返し練習して

きているはずです。

 

それが最終的に決着がつかずにPKで決着

という制度に異議を唱えるファンや指導者

選手はいるでしょうか?

 

 

選抜高校野球にタイブレークを導入するデメリット②

次に考えられるデメリットとしては、

記録についてです。

 

これは「甲子園通算○○打点!」や

「甲子園通算防御率○○○!」

という甲子園通算記録ですが、

例えば通算防御率が0点だった投手が

タイブレークで失点した場合も通常通りの

記録にするのか?

 

甲子園通算打点記録がかかった選手が

タイブレークで打点をあげたものを

通常通りに打点に加算するのか?

といった問題がありますよね。

 

何か一つのルール変更をするにはそれなり

の様々な賛否が飛び交います。

 

まずは選手が無理して結果だけに囚われる

ことなく、大学やプロ、または社会人

としてこれからも怪我なく長い間、

野球を楽しめることが最優先だと思います。

 

 

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次回で90回目を数える選抜高校野球大会

ですが、いよいよタイブレークが導入されます。

 

選手の健康面を守るメリットもあれば、

野球の醍醐味を奪う結果となる

デメリットもあるかもしれません。

 

賛否両論ありますが、まずは選手自身の

身体を第一に考えてもらえたらいいですね。

 

このタイブレーク制、定着するまで

時間がかかりそうです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

以上、「選抜高校野球で2018年からタイブレークが導入!仕組みや内容、条件を解説」でした。

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