1年の健康で穏やかな生活を祈願する、

お正月の恒例行事である初詣

 

ですが初詣といっても実際はいつまでに行けばいいのか?

正しい作法とはいったいどのようなものなのか?

ご利益に差があるのか?

あなたはそこまで深く知っていますか?

 

一年のご利益に関係してそうだしどうせ行くなら

正しい日時に正しい方法でお参りしたほうが

よさそうな気がしますよね!

 

そこで今回は、

初詣の期間や正しい作法、喪中の場合や

神社と寺の違いなどを一挙に解説していきます。

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初詣はいつまでに行けばいい?早い方がご利益があるの!?

参照元:https://cdn.pixabay.com/
お正月の初詣はいつまでにいけばいいのか?

気になるところです。

 

実は初詣は、

いつまでに行かなければいけない!

というような決まりはないそうです。

 

しかし縁起を担ぎたくなる気持ちもあり、

何となくすぐに行かないとご利益が小さいと思ってしまうのも事実です。

 

そこで昔からの由来などを調べながら、

いつまでに行くことが適切なのかをまとめてみました。

 

初詣は、年が明けて最初に参拝することをさしますが、

元々はこれを「年籠り(としごもり)」と呼びました。

 

年籠りとは、平安時代から行われていた行事で、

大晦日から家の家長が神社に籠り、

年明けを迎えることを意味します。

 

平安時代には大晦日から神社に出かけていたということです。

 

それが後に「除夜詣」

元日早朝に神社に出かける「元日詣」

分かれ、この元日詣が

現在の初詣に至ったとされています。

 

新潟県や長野県、北関東や東北の一部では

大晦日から元旦にかけて二つの年にまたがって参拝するという

「二年参り」があるそうで、

よりご利益があるとされています。

 

そのように考えると、年が明ける前の

大晦日から参拝に行くほうがご利益が

ありそうと考えてしまいます。

 

ではいつまでに初詣に行くべきか。

一般的には1月1日から3日までの三が日とされていますが、

正式にこの三が日にいかなければいけないという決まりはないそうです。

 

また、門松を飾っている期間(松の内)に初詣に

行かなくてはいけないという話も聞きますが、

これも特に決まりはないそうです。

 

門松を飾る松の内の期間は、

神様の依り代である門松を玄関や

門の前に飾る期間のことです。

 

つまり、神様がいる期間が松の内の期間ということになります。

これは平安時代から鎌倉時代の習慣と言われています。

 

この松の内は、関東地方では1月7日まで、

関西地方では1月15日までとなっているそうで、

この期間に初詣に行くとご利益があるという

言い伝えたがあります。

 

このように考えると、初詣は大晦日に行き、

1年を無事に過ごせたことに感謝し、

年が明けてから新たな年の家族の健康を祈り、

1年の安寧を祈ることが一番ご利益があるといえるかもしれません。

 


初詣の正しい作法とは?

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これまで見てきたことから、わかったことは、

初詣の期間には、正式に決められた期間はありませんが、

ご利益があるとされている大晦日から

松の内の期間に行くことがおすすめということです。

 

初詣の期間がわかったところで今度は、

初詣の正しい作法はどのようなものなのか気になります。

そこもご紹介していきましょう。

 

鳥居をくぐるとき

神社の場合、まずは鳥居をくぐります。

鳥居の下をくぐるときには、

参道の中央は神様が通る道とされているので、

中央を避け、いずれかの柱に寄っていったん立ち止まって一礼します。

 

鳥居や神門はその一つ一つが結界といって

神の領域への堺を示すので、

鳥居などを通る際には、

入らせていただくという謙譲の気持ちを表します。

参道を歩くとき

神社の参道を歩くときにも、

中央は神様が通る道とされているので、

左右どちらかに寄って歩きます。

 

神様に会うとき

神様に会う前には心を清めておきましょう。

そのために神社には、手水舎という場所があり、

その手水舎で手と口を清めます。

 

まず右手で柄杓を持ち、左手に水をかけて清めます。

次に左手に柄杓を持ち替えて右手を清めます。

そして再び右手に持ち替えて、左の手のひらに

水を受け、口をすすぎます。

 

最後に左手に水をかけ、両手で柄杓を立てて柄の部分に

水を流し、元の場所におきます。

 

ここでやってはいけないのが、

柄杓に口をつける行為です。

衛生的にも良くないので注意しましょう!

 

お賽銭を納めるとき

お賽銭は元来神前に供える米や野菜の供え物

の形をモノと捉えられていることにあります。

 

そのように考えれば、お賽銭を納める正しい方法は、

そっと納める方法と思われがちですが、

実際に初詣の映像をテレビで観たり、

初詣に行くと、みんなお賽銭を投げ入れています。

 

しかしこの投げ入れる納め方は正しいという意見が多数です。

 

その理由は、お供物を投げてお供えすることには、

土地の神様に対するお供えや、

祓いの意味があるとされているからです。

 

確かに比叡山や神護寺などでは、瓦を投げることで

悪運を払うといったモノを投げて厄を払う風習があります。

 

モノを捨てることで同時に汚れを祓う

という意味が込められているというものです。

 

大勢の参拝客が訪れる有名な神社や寺社では、

そもそもお賽銭をそっと納めることは不可能なので、

結局のところ、お賽銭は投げ入れても問題ないということです。

 

参拝をするとき

拝殿にある鈴を鳴らす意味は、

その音によって邪気を払い、

神様を呼ぶとされています。

 

ですからまずは鈴を鳴らし、神様を呼びます。

 

いざ神様に会い、参拝するときは、

二拝二拍手一拝が基本です。

 

お寺の場合は仏様に手を合わせるのみで

拍手はしません。

 

二拍手の際は、両手をきっちり合わせず、

少しずらして拍手をし、祈る時に両手を揃えます。

 

両手をずらす意味は、神様と人がまだ

一体となっていないことを表し、

拍子を打つことで神様を招き、

手のひらを合わせることで

神様と人が一体となるとされています。

 

神社を去るとき

初詣が終わり、神社を去るときには、

鳥居をくぐる前に神社本殿に向かって、

感謝の気持ちと敬虔な気持ちで

会釈をしてから境内を出ます。

 

最後まで気を抜かず丁寧に参拝するようにしましょう。

 


初詣、神社と寺ではどんな違いが?

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神社と寺の大きな違いは、

神社には神様が、寺には仏様がいるという点です。

 

そもそも昔は神様と仏様の区別がありませんでしたが、

明治初期の維新政府の宗教政策によって、

神仏分離令が発令され、

神道と仏教に区別されました。

 

初詣に神社か寺かどちらに行けばいいのか?

という疑問が度々話題になりますが、

基本的に日本は神仏分離令により神社と寺に分かれていますが、

そもそも神仏習合がベースとなっていたことから

どちらに初詣に出かけても問題ないということがいえます。

 

何度も言いますが、大事なのは参拝する気持ちということですね。

 


喪中の場合は初詣に行かない方が良い?

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神社とお寺ではもともと

人の「死」に対する考え方に違いがあります。

 

神社では人の死を「穢れ(けがれ)」と考えるため、

穢れを嫌う神様がいる神社の場合、

神聖な場所である鳥居をくぐることができないことになります。

つまり、近親者に不幸があった場合、神社で葬儀はできません。

 

これに対してお寺の場合、人の死を穢れと捉えないため、お寺での

葬儀は可能になるわけです。

 

これだけ聞くとなんだか神社は冷たいような気がしますよね・・

 

「穢れ(けがれ)」とは、忌まわしく思われる不浄な状態。

死・疫病・月経などによって生じ、共同体に異常をもたらすと信じられ避けられる。(ウィキペディアより引用)

 

 

ちなみに喪中とは亡くなった方を偲ぶ期間を意味し、

この期間は一年間とされています。

 

一方、同義語とされがちなのが「忌中(きちゅう)」です。

忌中の期間は49日です。

四十九日の法要が済むまでということですね。

 

人の死を穢れと捉えないお寺の場合、

忌中や喪中といった考え方をしないので、

どの期間にもとらわれずにいつでも初詣が可能です。

 

ですが神社の場合、忌中の期間は参拝を避ける方が良いとされています。

四十九日の法要が終わったあとなら喪中期間でも参拝は可能です。

 


「初詣はいつまでに?」まとめ

初詣というと実は厳格な作法などがあるかと

思っていた方もいると思いますが、

その期間には正式なものはなく、

作法については参道の中央を歩いてはいけない、

柄杓に口をつけてはいけないといったルールはあるものの、

その他に厳しいルールがあるわけではありません。

 

しかし細かなルールが気になる方は、

各神社やお寺のルールを事前に

確認してから初詣に行くことをおすすめします。

 

大切なのは神様、仏様に参拝する気持ちだということがわかりましたね!

気持ち良く初詣を済ませて、一年の素晴らしいスタートを切りましょう!

 

以上、「初詣はいつまでに行けばいい?期間や正しい作法、喪中の場合や神社と寺の違いは?」でした。

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