今年も間もなく梅雨の時期を迎え、

夏に向けての準備が始まりつつあります。

 

その夏の準備をしているのは昆虫も同じです。

その代表格ともいえる昆虫がセミです。

そのセミの幼虫は土の中で一体何をしているの

か気になりますよね。

 

そこで今回はセミが幼虫でいる期間、

土の中に長くいる理由や種類を調べてみたら、

驚くべきセミの真実がわかりましたので、

一挙にご紹介していきたいと思います。

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セミの幼虫が土の中にいる期間はどのくらい?

参照元:https://cdn.pixabay.com/
 

セミが成虫になるうえで、力を蓄えるために

土の中にいる期間は、

セミのそれぞれの種類に違いがありますが、

平均しておよそ短いセミの幼虫で1年

長いセミの幼虫では5年といわれています。

 

しかも世界にはなんと17年もの間、土の中で

過ごすセミもいるそうです!

 

これだけの期間をかけて成虫になるまでの間、

力を蓄えているんです。

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セミの幼虫が長い期間土の中にいる理由は?

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セミの幼虫は土の中で木の師管から樹液を得て

成長します。

 

実は、セミはやろうと思えば継続的に樹液を

吸い続けることで1年で成虫になるくらいの力

がありますが、そうはいかないのが

自然界の力です。

 

セミが継続的に樹木の栄養源である樹液を

吸い続けてしまえば、樹木が弱ってしまいます。

 

そこで樹木自身が「これでは自分がやばい」

思い、自己防衛に走ります。

 

そうすると幼虫は

「この樹木は自制しはじめたな」と思い、

新たな樹液をもつ樹木を探し回るわけです。

 

新たな樹木を探し回るには土を掘りながら移動

しなければいけないため、それなりの体力を

消耗してしまいます。

 

せっかく樹液を吸っても新たな樹木を求めて

土を掘り進めることで体力を消耗してしまいます。

 

この繰り返しをするためと、そもそもセミの

エサは栄養が乏しい樹液のため、成長に

時間がかかることを踏まえて、

気が付くと5年という長い期間、土の中で

幼虫として過ごしていることになるわけです。

 

さらに土の中は安全です。

 

幼虫の間に地上に出ると、様々な天敵に

襲われるというリスクが生じます。

 

セミは成虫の期間に比べて幼虫の期間のほうが

断然長いことがわかります。

 

このような理由から、セミの一生のほとんどは

土の中で生活していることになります。

 


『セミの寿命は1週間』は間違い!?本当の寿命は?

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「セミの寿命は一週間」という認識は、

日本人の大半が思っていることかもしれません

 

しかし、それは実は間違いだったのです!

 

確かにセミを捕まえて虫かごに入れておけば

一週間ほどで死んでしまいます。

 

しかし、セミの成虫は実際には自然界で生活

することで平均して1ヶ月程度は生きています。

 

私たちはセミの成虫を捕まえて飼育しようと

することだけでセミの寿命を捉えていたことに

なります。

 

そして幼虫の時期から換算すれば、セミの一生

は非常に長いものになることがわかります。

 

セミが羽化するとても貴重な動画を見つけました。

思わず力が入ってしまうような映像で、感動すら覚えますね!

非常に素晴らしい動画なのでぜひご覧ください!


参照元:https://www.youtube.com/watch?v=PRuSY3S_Bpo
 

多くの昆虫の寿命が1年足らずということを

考えれば、セミの一生は実は私たちの認識とは

大きくかけ離れ、非常に長いものということが

わかります。

 


セミの幼虫は土の中で何をしている?

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セミの成虫は樹木の幹に卵を産み、

翌年の6月頃に孵化し、土の中に潜って

長い幼虫期間に入ります。

 

では、その幼虫は土の中で何年もの間、

一体何をしているのでしょうか?

 

セミの幼虫が土の中で過ごす目的は、

成虫になるまでの蓄えです。

 

セミの幼虫は、土の中に潜り、樹木の根に管を

差し込んで樹液を吸います。

 

ここにセミの幼虫が長い間、土の中に潜っている理由があります。

 

一番栄養のある樹液が出る部分は樹木の幹

ですが、セミの幼虫は栄養の少ない樹木の根

から樹液を吸うからです。

 

セミの抜け殻が木の葉などについているのを

見たことがあると思いますが、その抜け殻を

よく観察してみると、口のあたりに

ドリルのようなものがついているのがわかります。

 

そのドリルのような先端を樹木の根に

突き刺して樹液を吸っているわけです。

 

そして樹木が栄養分を吸い取られないように

自制することで、セミの幼虫は新たな樹液を求め、

土の中を移動しながら様々な樹木から樹液を

吸うために活動しています。

 

セミの幼虫は土の中でただじっとしている

わけではありません。

 


セミの幼虫が土の中にいる期間は種類によって違う?

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様々な種類が共存するセミの世界ですが、

そのセミの幼虫が土の中にいる期間は種類に

よって違いがあるのでしょうか?

 

調べてみた結果、次のような違いがわかりました。

  • アブラゼミ 2~5年
  • ミンミンゼミ 2~4年
  • ツクツクボウシ 1~2年
  • ニイニイゼミ 4年
  • クマゼミ 2~5年

 

ツクツクボウシが一番短く1~2年、

後は平均して2年~5年の間、

土の中で幼虫期間を過ごしています。

 

セミの幼虫は、栄養が十分に獲れて、

機が熟したというタイミングで地上に出てきて

成虫になります。

 

つまり、セミのサイズが大きければ大きいほど

栄養補給に時間がかかり、サイズが小さければ

小さいほど、栄養補給に時間がかからないと

言えます。

 

サイズが最も小さいのがツクツクボウシで、

サイズが最も大きいのがクマゼミということ

からもよくわかります。

 

 

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いかがでしたでしょうか?

セミの幼虫は、成虫になるまでの2年~5年の

長い期間、樹木の根から樹液を吸いながら

準備を整えていることがわかりました。

 

そして成虫になってからも、私たちのセミに

対する短い寿命という認識とは違う

約1ヶ月という期間生き続けます。

 

土の中で平均5年、成虫と合わせても昆虫の中

では長い寿命を誇るのがセミの正体です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

以上、「セミが幼虫でいる期間は何年?土に中

に長くいる理由や種類によっての違いは?」でした。

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