一日に一度は耳にする救急車のサイレン。
できることならお世話にならずにいたいものですが,
緊急の時にはなくてはならない存在です。
今回は,救急車のサイレンについて
解説したいと思います。
目次
このサイレンは救急車?!
男の子は特にですが,乗り物,大好きですね。
中でも緊急車両である
救急車,消防車,パトカー,白バイ
などはいつの時代も人気者。
「ねえ,この音はなあに?」
遠くから聞こえるサイレンの音にも敏感に反応します。
「これはね・・・(ん?これは何だ?!)」
しかし,こういう経験ありませんか?
特にママにはアルアルではないでしょうか?
実際のところ,私はありました。
「うーん,救急車だと思うけど・・・でも
ウーウーって鳴っているから消防車なのかな?」
参照元:grapee.jp/
救急車のサイレンの違いやその意味
皆さんは,救急車のサイレン
いくつあると思いますか?
救急車のサイレンは4種類
救急車のサイレンは,4つに分けられます。
- ピーポーピーポーが2種類
- ウーウーウーが2種類
1-1:ピーポーピーポー(通常音)
こちらは普段よく耳にするサイレン音です。
絶対音感を持っている人が耳にすると
「♪シーソー・シーソー」と聞こえる
音階となっています。
赤い赤色灯を回転させながら,昼間
走っている救急車は,その多くが
こちらのサイレン音を使っています。
1-2:ピーポーピーポー(夜間用)
救急車のサイレンは,その音量が
90デシベル以上
であることが,法律で定められています。
音の単位,デシベルはどのくらいの違いが
あるかというと
- 20デシベル:木の葉が触れ合う音
- 40デシベル:図書館
- 60デシベル:時速40キロで走行中の自動車車内環境音
- 70デシベル:掃除機
- 80デシベル:窓を開けた地下鉄の車内環境音
- 100デシベル:電車のガード下,自動車クラクション音
このような感じになっています。
90デシベルは,結構大きめの音だ
という事が分かります。
患者の元に向かう,病院に搬送するなど,
一刻を争う事態なので,周囲に注意喚起を
促すサイレン音は小さいと意味が
ありません。
しかし,通常の生活をしていても感じる
ように音は昼間と夜では聞こえ具合が違う
という現状があります。
例として,テレビの音量。
昼間はいいけれども夜は同じ音量だと
大きく感じるというアレです。
救急車のサイレンもしかり。
ですが,
法定の90デシベル以下にはできないので
音階を変える
ということで,対応をしています。
通常の音階は「♪シーソーシーソー」
夜間用は,「♪ラーファーラーファー」
音階を下げつつも,「ピーポーピーポー」
を維持しているのです。
2-1:ウーウーウー(低音)
遠くから聞こえる救急車の音。
あれ?ウーウーウーって鳴っているから
救急車ではなくて,消防車だったの?
ということを冒頭の方に書きました。
ウーウーウーも救急車のサイレンです。
救急車が交差点に差し掛かった時に,
周りの車に進行方向を伝えるため,
道路を開けてもらうためなど,
注意喚起に使われるサイレン音です。
救急車の車内にボタンがあり,それを
押すことにより,ウーウーウーの
低音サイレンが鳴らされます。
2-2:ウーウーウー(高音)
上記,2-1の音階よりも
高いウーウーウー。
聞いている方も,より一層緊急性を
感じ取るこのサイレンは,周りにより強い
注意喚起をする際などに鳴らされます。
渋滞が激しく,進路をきちんと開けて
もらいたい時などに使用され,
低音ウーウーウーがボタン式であることに
比べ,こちらはフットペダル式となって
おり救急車の助手席の足元にあるペダルを
踏むとサイレン音が鳴る仕組みと
なっています。
踏んでいるときだけ「ウーウー」と
鳴ります。
こちらの動画は実際の救急車に搭載されて
いるサイレンを鳴らすアンプだそうですよ。
あまり見る機会もないので面白いですね。
参照元:youtube.com
他にもある!救急車のサイレン音
ファンファンファン・・・も救急車のサイレン音
なんだろうこのサイレン音?
と振り返ってみたら救急車が
近づいてきた!
救急車のメインのサイレン音は,
先に述べた4種類なのですが,他にも
「ファンファンファンファン」
というものがあります。
5つめのサイレンとでも言えるでしょうか。
結構けたたましいサイレン音です。
海外の緊急車両音か?と思ってしまう
くらいのこのサイレン音は
「イエルプサイレン」
というもので,周りに警告を出すための
サイレンです。
ウーウーウーよりも音が騒々しいので,
よりいっそう強い警告を出す時に使われる
のですが,このイエルプサイレンは,
日本では正式に認められていないため,
鳴らす時には必ず「ピーポーピーポー」と
同時使用となります。
全ての車輛がこのイエルプサイレンを
装備しているとは限らないので,
あまり聞いたことが無いという方も
多いかと思われます。
ドップラ-効果と救急車のサイレン
サイレンを鳴らしながら近づいてきた
救急車。
しかし,通り過ぎると
あれ?サイレンの音が変わった
こういう経験ありますよね。
これは,
ドップラー効果
と呼ばれるものです。
オーストリアの物理学者ドップラ-氏が
見出した現象です。
ドップラ-効果は,意図的に作り出される
ものではなく,
音が耳に入る時に起こる自然現象
です。
詳しく話すとなると物理学の知識が必要に
なるのでとっても難しくなるのですが,
あなたが救急車のサイレン音を聞いた時に
起こっている現象そのものが
ドップラー効果というものなのです。
サイレン音が近づいてくるときには高い音
で聞こえ遠ざかっていくにつれて低い音に
なっていく
周波数の変化など実はいろいろなことが
絡み合って起きている物理現象なのです。
救急車のサイレンのほかには,電車に
乗っていて踏切が近づいてきたときに,
このドップラー効果が体験できます。
踏切に差し掛かる前は
「カンカンカンカン・・・」が高音で,
そして通り過ぎるにつれて低音に
変わっていきます。
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参照元:blog.goo.ne.jp/
いかがでしたか?普段何気なく聞いていた
救急車のサイレンには,実はこのような
仕組みがあったということが
お分かりになったと思います。
なにより大切なのは,救急車への配慮。
サイレン音を正しく理解して,
協力する気持ちを常に持ちましょう。
以上、「救急車のサイレンの種類やそれぞれの意味は?ドップラー効果とは?」でした。